FL1325L-Raycas500W でt=3.0の亜鉛めっき鋼板を切断する

株式会社リンシュンドウスタッフの岡本です。今回はRSD-SUNMAX-FL1325L-Raycus500Wを使用してt=3.0の亜鉛めっき鋼板をきれいに切断できるよう試みます。

通常、亜鉛めっき鋼板を切断する場合の加工設定は、ステンレスの加工設定と同一でOKです。しかし500W機で3mm厚の亜鉛めっき鋼板を切断するのは、パワーが足りないため困難です(レーザーは貫通しますが、かなりの低速で加工を行う必要があり、ドロスが飛ばせず固着して、くり抜けない状態になります)。
そこで噴射ガスを窒素に代えて酸素を使用し、加工を試みました。

基本的に、亜鉛めっき鋼板はとても溶けやすいので、鋭角があるデータだと熱変形が避けられないです。

例えば1000W機で、1mm厚程度の亜鉛めっき鋼板を低圧酸素で切断する場合は、あえてレーザー出力を絞って加工することにより、それなりにきれいに仕上がりますが、板厚が3mmになるとレーザー出力を絞るわけにもいかず、ある程度の仕上がりで妥協せざるをえません。

曲線で構成されている大まかなデータの場合は、なんとかなります。

下図が加工設定です。
ノズルはΦ1.5のシングルです。噴射ガスは酸素で0.1~0.3[MPa]です。焦点距離は+3mm程度です。

鋭角がなく大まかなデータの場合は、噴射ガスのガス圧を0.5[MPa]以上に上げてやると、よりきれいな仕上がりになります。

下図の円形はΦ30、四角形は30mm角です

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