RSD-SUNMAX-UVZHで加工可能な素材の検証

 株式会社リンシュンドウのスタッフの岡本です。 今回はRSD-SUNMAX-UVZHでいろいろな加工素材に対する加工可否を確認したいと思います。

 基本的に、私たちの身近にある材料において、RSD-SUNMAX-UVZHで影響をおよぼさないものはありません。何らかの作用があり、そして加工を行うことが可能です。

 しかし、全ての材料において適切な加工結果が得られるわけではありません。そこで、身近な材料を使って適切な加工が得られるか検証してみたいと思います。

 なお、石材の印鑑については作成済みですので、今回の検証には含みません。

紙はきれいに切断できます。コピー用紙の他、厚紙や薄手の段ボールも切断可能です。
CO2で加工する場合、エアー吹きつけをしないと燃えてしまうためエアーは必須ですが、しばしば風が加工の問題となる場合があります。
RSD-SUNMAX-UVZH は低出力でレーザースポット径も小さいため、エアーは不要です。
また、設定により、マーキングも可能です。

金属

マーキングは可能です。
低出力のため時間はかかりますが、RSD-SUNMAX-FL30/50と比較して遜色のない仕上がりが得られます。
チタン印鑑製作のような彫刻については不可能ではありませんが、必要な深さに達するまでの繰り返し彫刻が非常に多くなるため、相当な時間がかかります。金属に対する彫刻加工は現実的ではありません。

データのサイズは100 x 75です
加工素材はステンレスです

主な加工設定
・ディザ処理の解像度(DPI) : X=300 Y=300
・ペン : 繰り返し 1
・ペン : 速度 50

加工時間 : 24分5秒

※ RSD-SUNMAX-UVZHはFL30/50とは異なり、「ピクセル出力調整」による画像データの階調加工はできません。「ディザ」でのみ画像加工ができます。

木材

切断はできませんが、彫刻、マーキングともきれいにできます。

陶器

彫刻、マーキングとも可能です。しかし微細なデータの表現は難しいです。
彫刻は繰り返し加工を行うことにより深くしていきます。深さ調整も繰返しの回数で行います。
なお、陶器は通常、平面部分が少なく、全体的にほぼ湾曲しています。したがって焦点距離の変化により、均一な彫り上がりを行うのは困難です。
仕上がりをみながら焦点位置を手動で調整しながら加工することはできますが、彫りの深さを均一に仕上げるのは難しいです。

上の画像は白い陶器製の大皿に彫刻したものです。目視でほぼ水平になるように傾けて置きましたが、微妙な焦点距離の違いにより、彫りの深さが変わってしまいます。
デザインの下の方は彫り込まれていますが、上の方に行くほど浅くなり、マーキングのような感じになりました。
目視で段差が確認できる程度の深さ以上に彫刻を行うと、輪郭が粗くなり、きれいな仕上がりにはなりません。
マーキング程度ならば、細かいデータもきれいにでます。

2層ABSプレート

通常、 2層ABSプレートはCO2レーザー加工機を使用して加工しますが、レーザー照射した周囲が焦げたり溶けたりして、きれいに仕上げるのが難しい加工素材です。
私が加工するときは、きれいに仕上げるために、濡れた新聞紙を表面に貼り付けて、加工中に乾かないように霧吹きで湿らせながら加工を行っています。
RSD-SUNMAX-UVZHを使って加工すると、非常にきれいに加工できます。濡れ新聞紙も不要です。

データのサイズは45 x 65mmです

主な加工設定
・ハッチング : 線の間隔 0.01mm
・ペン : 繰り返し 1
・ペン : 速度 200

加工時間 : 5分54秒

ガラス

アクリル

残念ながらアクリルは適切な加工ができません。
FL-30/50のようにレーザーがアクリル板を透過してしまうためではなく、レーザー光はアクリル板に対して作用しますが、表面が溶けた後、すぐに固まってしまう感じで、マーキング、彫刻ともまともな仕上がりが得られません。



次回は、石材ではない、一般的な印鑑を確認してみたいと思います。