株式会社リンシュンドウスタッフの岡本です。今回はステンレス素材の包丁へカラーマーキングのテスト加工を行いました。各設定値は以下の通りです。
各カラー共通のハッチング設定
- 加工モード:双方向モード
- 輪郭の加工:チェックなし
- 最適化:チェックあり
- 線の間隔:0.002
赤発色のペン設定
- 繰り返し:2
- 速度:2000mm/sec
- 出力:30%
- 周波数:350kHz
- Qパルス幅:100ns
緑発色のペン設定
- 繰り返し:2
- 速度:3000mm/sec
- 出力:35%
- 周波数:600kHz
- Qパルス幅:45ns
黄発色のペン設定
- 繰り返し:2
- 速度:2000mm/sec
- 出力:30%
- 周波数:250kHz
- Qパルス幅:12ns
青発色のペン設定
- 繰り返し:1
- 速度:3000mm/sec
- 出力:80%
- 周波数:350kHz
- Qパルス幅:4ns
通常のカラーマーキングは1回の加工で発色させますが、今回の素材は、2回加工を行う方が発色がよい傾向にありました。青色のマーキングは、加工回数が1回でも発色がよいため、加工時間が短縮されます。
また、彫刻加工で黒く変色させる加工もテストしました。
黒発色のペン設定
- 繰り返し:1
- 速度:100mm/sec
- 出力:10%
- 周波数:1~2000の任意の値
- Qパルス幅:1ns
黒色の加工については、カラーマーキングとは異なり、彫刻加工をし、表面を焦がすように加工を行うため、表面にざらつきが生じます。強くスピーディな加工の場合は、黒い発色はなく彫刻されます。黒色を再現する場合は、弱くゆっくり加工します。
また、Qパルス幅が1の場合、周波数の値は無効ですが、設定上数値入力が必要となります。